
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。
「在庫が切れたのに気づいたのは半日後だった」「問い合わせフォームの通知メールが他のメールに埋もれて、返信が翌日になってしまった」。こういう取りこぼし、心当たりはありませんか。
業務の見落としは、たいてい「気づくのが遅れる」ことから生まれます。そこで効くのが、Google Apps Script(GAS)から自分のスマホのLINEへ自動で通知を飛ばす仕組みです。Googleアカウントさえあれば、サーバーもアプリ開発もなしに、月0円から組めます。
ただし2026年は事情が変わりました。長年使われてきた「LINE Notify」が2025年3月31日で終了したからです。古いGAS×LINE通知の記事はほぼ全部この終了したサービス前提で書かれていて、そのままでは1通も届きません。
この記事では、終了後の正しいやり方であるLINE Messaging APIを使い、GASからLINE通知を送る手順とコピペで動くコードを2026年最新版で解説します。さらに、通知を入れたのに無視されるようになる失敗を避けるための「業務通知設計」まで踏み込みます。私自身が自分の在庫管理シートとクライアントのフォーム運用にこの仕組みを入れた実体験ベースでお話しします。
GASでLINE通知を送るには、終了したLINE NotifyではなくLINE Messaging APIのpushメッセージを使います。LINE公式アカウントを作ってチャネルアクセストークンを発行し、GASから約20行のコードでスマホへLINE通知を飛ばせます。月200通までは無料です。設定は早ければ30分で終わります。
LINE Notifyはもう使えない?GAS×LINE通知が2026年に変わった理由

LINE Notifyは2025年3月31日でサービスを終了しました。2025年4月1日以降、トークン発行も通知送信もすべて停止しています。
私はこの終了を甘く見ていて、4月に入って自分の在庫アラートがピタッと止まって初めて気づきました。慌てて中身を確認したら、原因は単純にLINE Notifyのエンドポイントが死んでいただけ。古い設定のまま放置していた自分のミスです。
つまり、ネットに残っている「GAS LINE 通知」の解説記事の多くは、もう動かないコードを載せています。notify-api.line.me という宛先が出てきたら、それは終了したLINE Notify向けです。2026年の今から作るなら、後継であるLINE Messaging APIを使ってください。
LINE NotifyとMessaging APIの違い
| 項目 | LINE Notify(終了) | LINE Messaging API(後継) |
|---|---|---|
| 提供状況 | 2025年3月31日終了 | 現役・公式推奨 |
| 準備 | トークン発行のみ | 公式アカウント作成+トークン発行 |
| 無料枠 | 無制限だった | 月200通まで無料 |
| 送信先 | 自分または指定グループ | 友だち登録したユーザー |
| 表現力 | テキスト・画像中心 | テキスト・画像・ボタン・カード |
準備の手間は少し増えました。とはいえ一度作ってしまえば運用はNotify時代と変わりません。むしろボタン付きメッセージなど表現力が上がったので、業務通知の幅は広がっています。GASそのものの全体像をまだ掴んでいない方は、先にGoogle Apps Script入門ガイドで「何ができるか」を押さえておくと、この後の話が早く入ります。
GASからLINE通知を送る準備|Messaging APIの設定3ステップ

準備で必要なのは3つだけです。LINE公式アカウントの作成、チャネルアクセストークンの発行、そして送信先になる自分のユーザーIDの取得。順番に進めれば30分ほどで終わります。
ステップ1|LINE公式アカウントを作る
LINE Business IDでログインし、無料のLINE公式アカウントを1つ作成します。業務通知の受け皿になるアカウントです。お店の集客用ではないので、名前は「社内通知bot」など分かりやすいもので構いません。
ステップ2|Messaging APIを有効化してトークンを発行
LINE Official Account Managerの設定画面からMessaging APIを有効化します。その後、LINE Developersコンソールで対象チャネルを開き、長期のチャネルアクセストークンを発行してコピーしておきます。このトークンが、GASがLINE通知を送るための鍵になります。
トークンは絶対にコードへ直接書かないでください。流出するとアカウントを乗っ取られます。GASエディタの「プロジェクトの設定」内にあるスクリプトプロパティに LINE_TOKEN という名前で保存し、コードからは PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('LINE_TOKEN') で読み出す形にします。
ステップ3|自分のユーザーIDを取得する
作った公式アカウントを自分のLINEで友だち追加します。pushメッセージはこの友だちのユーザーID宛に飛ばす仕組みだからです。ユーザーIDは、LINE Developersコンソールの「Basic settings」内、あるいはWebhookで受け取ったイベントから確認できます。取得したIDは同じくスクリプトプロパティに LINE_USER_ID として保存します。
準備が終われば、必要なものは2つです。チャネルアクセストークンとユーザーID。この2つをスクリプトプロパティに入れておけば、あとはコードを書くだけでLINE通知が動きます。
GASでLINE通知を送るにはどう書く?コピペで動く基本コード

準備さえ済んでいれば、LINE通知を送る関数は20行ほどで書けます。下のコードをGASエディタに貼り、メッセージ文字列を渡して呼び出すだけです。エンドポイントはMessaging APIのpush用 https://api.line.me/v2/bot/message/push を使います。
function sendLine(message) {
const props = PropertiesService.getScriptProperties();
const token = props.getProperty('LINE_TOKEN');
const userId = props.getProperty('LINE_USER_ID');
UrlFetchApp.fetch('https://api.line.me/v2/bot/message/push', {
method: 'post',
headers: {
'Authorization': 'Bearer ' + token,
'Content-Type': 'application/json'
},
payload: JSON.stringify({
to: userId,
messages: [{ type: 'text', text: message }]
})
});
}
function test() {
sendLine('テスト通知です。GASからLINEに届きました。');
}test 関数を実行して、スマホのLINEに「テスト通知です」と届けば成功です。初回実行時はGoogleの認可画面が出るので、自分のアカウントで許可してください。届かないときは、トークンの貼り間違いか、公式アカウントを友だち追加していないケースがほとんどです。
ここまで来れば、あとは sendLine('お好きな文章') を業務スクリプトの好きな場所に差し込むだけ。在庫チェックの最後、フォーム受信時、エラー発生時。どこに置くかで通知の意味が決まります。コードを自分で書くのが不安なら、この関数の仕様をそのままChatGPTやGeminiに伝えて「在庫が10個を切ったら通知する処理を足して」と頼めば、続きを書いてくれます。AIにGASコードを書かせるやり方はGAS×ChatGPT・Claude API連携ガイドで詳しく扱っています。
業務通知は「何を・いつ・誰に」で設計する|通知設計の3原則

コードが動くと、つい何でもかんでも通知したくなります。ここが落とし穴です。通知は多いほど見られなくなります。私は最初これで失敗し、1日40通も飛ばして自分でミュートしてしまいました。
業務通知を入れる前に、3つの問いに答えてください。これが通知設計の出発点です。
原則1|「何を」通知するか=行動が必要なものだけ
通知すべきは「人が見て何か動く必要があるもの」に絞ります。在庫切れ、新規問い合わせ、処理エラー。これらは放置すると損が出るのでLINE通知に値します。一方で「処理が正常に終わりました」は通知しません。正常は黙っているのが正しい状態です。
原則2|「いつ」通知するか=即時か、まとめてか
緊急度で送り方を変えます。エラーや在庫切れは即時1通。逆に「今日の売上」「昨日の問い合わせ件数」のような把握系は、朝9時に日次サマリとして1通にまとめます。即時とサマリを分けるだけで、通知の総数は半分以下に減ります。
原則3|「誰に」通知するか=担当者だけに届ける
全員に同じ通知を流すと、全員が「誰かが見るだろう」と思って誰も動きません。在庫は仕入れ担当、問い合わせは営業、エラーは私というように、通知ごとに宛先を1人決めます。Messaging APIならユーザーIDを切り替えるだけで宛先を分けられます。
GAS×LINE通知の実装シーン5選【在庫・受付・エラー・日次・期限】
実際に効く通知の型を5つ紹介します。どれも先ほどの sendLine を差し込むだけで作れます。私や周りの中小企業で実際に回している型に絞りました。
シーン1|在庫切れアラート
在庫管理スプレッドシートを時間トリガーで毎朝チェックし、残数がしきい値を下回った商品だけLINE通知します。私はこれで、在庫切れに気づくのが半日後から朝イチの即時に変わりました。発注の遅れによる欠品が、月に2〜3回からゼロになっています。スプレッドシートでの在庫管理そのものはGoogleフォーム×GAS代替ガイドの延長で組めます。
シーン2|問い合わせフォームの受付通知
Googleフォームの送信時トリガーでGASを発火させ、入力内容を要約してLINEに飛ばします。クライアントにこれを入れたら、メールに埋もれて返信が翌日になっていた問い合わせが、当日中対応に変わりました。取りこぼしは実質ゼロです。
シーン3|スクリプトのエラー通知
自動化スクリプトは、止まったことに気づけないのが一番怖い。try...catch でエラーを捕まえ、発生したらLINE通知で「どの処理が、なぜ落ちたか」を伝えます。さきほどの私のLINE Notify停止も、エラー通知を入れていればもっと早く気づけました。
シーン4|日次サマリ通知
毎朝9時のトリガーで、前日の売上や問い合わせ件数をスプレッドシートから集計し、1通にまとめて送ります。出社前にスマホでその日の状況が掴めるので、朝の確認作業そのものがなくなりました。
シーン5|期限・リマインド通知
請求書の支払期限や契約更新日をスプレッドシートで管理し、3日前にLINEで知らせます。Googleカレンダーの通知と違い、自分が必ず見るLINEに届くので見落としません。SwitchBotなどIoT機器と組み合わせた通知設計はSwitchBot×GAS自動化ガイドでも触れています。
通知が多すぎると逆効果|通知疲れを防ぐ設計のコツ
通知の最大の敵は、通知そのものの量です。多すぎると人は読まなくなり、本当に大事な1通を見逃します。私が40通の失敗から学んだ、通知設計で量を絞るコツを共有します。
同じ内容は1日1回にまとめる
在庫切れが5商品あっても、5通に分けません。1通に5商品をリスト化して送ります。通知が来た回数ではなく、通知の中身で判断してもらう形に変えると、無視されにくくなります。
深夜・休日は送らない
時間トリガーは24時間動けますが、人は24時間動きません。通知関数の冒頭で時刻と曜日を見て、営業時間外なら送信をスキップするか、翌朝にまとめます。これだけで通知への不快感が大きく減ります。
通知文に「次にやること」を書く
「在庫が切れました」で終わらせず、「在庫が切れました。発注リンクはこちら」まで書きます。通知を見た人が次の行動に迷わないと、対応スピードが上がります。情報ではなく行動を促すのが、業務通知の役目です。
⚠️ GAS×LINE通知でつまずきやすい5つのポイント

- 古いNotify前提のコードをコピペする:
notify-api.line.meが出てきたら終了済みのコードです。Messaging APIのpushに置き換えてください。 - 友だち追加を忘れる:公式アカウントを自分で友だち追加しないと、push先のユーザーIDに通知が届きません。
- トークンをコードに直書きする:流出事故の元です。スクリプトプロパティに保管してください。
- 無料枠を超えて送る:月200通を超えると、その月は送信が止まるか有料プランが必要です。通知設計で量を絞れば、多くの中小企業は無料枠で収まります。
- 正常通知まで送る:成功も失敗も通知すると、通知が日常の風景になって誰も見なくなります。異常時だけに絞ってください。
LINE Messaging APIは無料で使える?料金はいくら?
結論から言うと、月200通までは無料で使えます。2026年時点で、LINE公式アカウントのフリープランに含まれる無料メッセージ枠が月200通です。業務通知を異常時と日次サマリに絞れば、1人運用なら無料枠で足りるケースが大半です。
枠を超えて大量に送る場合は、月額制の有料プランに切り替えます。料金は時期やプランで変わるため、最新の金額はLINE公式の料金ページで確認してください。とはいえ通知設計をきちんとやれば、そもそも200通も必要にならないはずです。私の在庫とエラーと日次サマリの運用でも、月の通知は60通前後に収まっています。
GAS本体は完全無料、LINE通知も月200通まで無料。中小企業の業務通知は、月0円で始められます。有料化を検討するのは、通知が日常的に200通を超えてからで十分です。
GAS×LINE通知のよくある質問8選
LINE Notifyは今も使えますか?
使えません。2025年3月31日でサービスが終了し、4月1日以降はトークン発行も通知送信もすべて停止しています。後継のLINE Messaging APIに移行してください。
GASからLINEに通知する後継の方法は何ですか?
LINE Messaging APIのpushメッセージです。LINE公式アカウントを作り、チャネルアクセストークンとユーザーIDを使って、GASのUrlFetchAppから送信します。
LINE Messaging APIは無料ですか?
月200通まで無料です。それを超えると有料プランが必要になりますが、通知を異常時と日次サマリに絞れば、多くの中小企業は無料枠で運用できます。
自分のスマホにだけ通知できますか?
できます。自分のLINEで公式アカウントを友だち追加し、自分のユーザーID宛にpushすれば、自分だけに届きます。複数人へ送りたいときはユーザーIDを切り替えます。
チャネルアクセストークンはどこで取得しますか?
LINE Official Account ManagerでMessaging APIを有効化し、LINE Developersコンソールで長期のチャネルアクセストークンを発行します。発行後はGASのスクリプトプロパティに保管してください。
プログラミング未経験でも作れますか?
作れます。本記事のコードをコピペし、トークンとユーザーIDを差し替えるだけで動きます。改造が必要な部分は、関数の仕様をChatGPTやGeminiに伝えれば書いてもらえます。
SlackやChatworkとどちらがいいですか?
普段から自分が一番見るツールに送るのが正解です。個人やスマホ中心の業務ならLINEが届きやすく、チームの共有チャンネルに流したいならSlackやChatworkが向きます。GASからの送り方はどれもUrlFetchAppで共通です。
通知が届かないときの原因は何ですか?
多いのは3つです。トークンの貼り間違い、公式アカウントの友だち追加忘れ、payloadのJSON形式の崩れ。まずはこの3点を確認してください。
まとめ|GAS×LINE通知で「気づける仕組み」を月0円から作る
業務の取りこぼしは、気づくのが遅れることから生まれます。GASからLINEへ通知を飛ばす仕組みを入れれば、在庫切れもエラーも問い合わせも、その場で気づけるようになります。
2026年の正しいやり方は、終了したLINE Notifyではなくpush型のLINE Messaging APIです。公式アカウントを作ってトークンとユーザーIDを用意し、約20行のコードを書く。月200通までは無料です。早ければ30分で最初のLINE通知が届きます。
そして忘れないでほしいのが通知設計です。何を、いつ、誰に。この3つを決めて、行動が必要な異常時だけに絞る。通知の量を欲張らないことが、結局いちばん見てもらえる通知につながります。
GASで自動化スキルが身につくと、それ自体が副業や受託の武器になります。中小企業のGAS需要は高く、1案件20〜100万円で受ける個人も多い分野です。スキルを収入に変える道筋は副業プラットフォーム比較ガイドでまとめています。まずは自分の業務に1本、LINE通知を入れるところから始めてみてください。
▶ 関連記事:Google Apps Script入門|できること・始め方・実例10選を中小企業向けに完全解説【2026】





















